イベントテント(天幕)の修理とメンテナンス
こんにちは、テント屋のイッシーです。
この記事は「イベントテントの修理」と「イベントテントのメンテナンス」についての後編です。
そして今回は「天幕(生地の部分)編」です。
テントの天幕は通常『生地(布)』で作られております。
一般的には丈夫な生地で作られていますが、生地なので破れたり、穴が開いたりします。
服や他の布製品と同じリスクがあるわけですね。
それでは「破損が起こる原因」や「修理ができるのか」について解説していきます。
イベントテントの天幕、何が原因で破損するの?
何故破損してしまうのか、要因はフレームと同じく3つあります。
1.経年劣化が要因となる破損
日光や雨が主な原因で、生地は段々と劣化していきます。
生地によっては耐候性に差はあります。
2.人的な事故による破損
尖った物を当ててしまったりすることによる破損です。
テントを組み立てる時に、壁などに擦ってしまうことで傷がつく場合もあります。
3.自然災害による破損
フレームと同様に、風で飛ばされたり木に引っかかったり、雨が溜まりすぎた重みで破損する、などの要因が挙げられます。
それだけ壊れる理由があると心配になるかもしれませんが、安心して下さい。
天幕は「修理」が可能です。
破損の種類と修理・メンテナンス方法
破損の種類とその修理方法は大きく分けて3つあります。
1.破れ
工業用ミシンで再縫製して修理します。生地の欠損がある場合は当て布をして縫製します。
2.小穴
針で刺したような穴はパッチかコーキング剤で修理します。
3.生地劣化
経年で生地全体の撥水加工が劣化している場合は再撥水処理を行います。生地劣化にはカビが発生してしまうことも含みます。
特に、破れは工業用ミシンが無い限り、自力で修理することが難しいことが殆どです。
販売店やメーカーに相談し修理してもらうのがベストです。
大きな破れや、生地が透けて見える『コーティング剥がれ』という状態の時は、買い替えをおすすめすることもあります。
そのようなひどい状態になることを避けるためにも、小穴や小さな破れができていたら早めに修理やメンテナンスを行いましょう。
修理では直せない『カビ』を防ぐためのメンテナンス方法
破れや小穴は修理できても、劣化してしまった生地自体はメーカーでも復活させることは難しいです。
そこで特に生地が劣化しやすくなる原因である…
この『カビ』を日頃のメンテナンスで防ぎましょう。
カビ発生はズバリ「雨天後にそのまま放置」してしまうことで起こりやすいです。
雨天のイベント会場撤収時に、濡れた天幕をつけたままフレームをたたんで片付けるのは、仕方ありません。
ただ、濡れたままの状態で放置してしまうことはNGです。
もしテント天幕が濡れてしまったら、以下の方法でメンテナンスしましょう。
1.乾いた柔らかいタオルで拭く
2.晴れた日に天日干しする
なるべく湿気や水気が残らないようにするのがポイントです。
イベントテント(天幕)の修理とメンテナンス:まとめ
今回の記事では天幕の破損状況や修理・メンテナンスについて紹介しました。
前編とあわせてお読みいただき、是非テントを長持ちさせるためにご活用下さい。
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それではまた次回お会いしましょう!